Dumbo

腐女子、うっかりゲイに告る。のDumboのレビュー・感想・評価

4.2
原作は未読、以前に放送してた時も観てなくて、
今回再放送で観ました。

原作がコミックで、
同性愛をテーマにしたドラマだから、
「きのう何食べた?」や
「おっさんずラブ」のような
コメディだと思って見始めました。

“腐女子”って、
BL(ボーイズラブ)好きの女の子のことなんですね。
私もコミックは読まないけど、
映画やドラマは結構そういうのを好んで観てるから、
私も腐女子…いやいや“腐おばさん”⁇…なんて
思いながら💦

確かに始めの方はコメディなんだけど、
回を追う毎にかなりシリアスな重い雰囲気になってきて…

ゲイの人たちの苦悩と悲しみが
あからさまに描かれていて、
かなりの良作ドラマだと思った。
思いがけず、すごい泣いてしまった💦
金子大地君の演技が、表現力が、
とびきり上手い。

自分の中で、LGBTのことをかなり理解していると思っていたけど、
今の時代だから大丈夫とか安易に言うのではなくて、
どんな苦しみがあるのか、
子ども時代からどんなつらい思いをしてきたのか、
家族との軋轢や
学校での友達関係…
理解されないとわかっているから、
ひたすら隠してきた自分のこと…
そんなことを、とにかく知ることが
何よりとても大事だと思った。


「自分は生まれてくるべきではなかった」

LGBTのほとんどの人が、
みんな一度はそう思ったと思うと悲しい。

腐女子だって、クラスメイトにそれがバレたらいじめられるから、
そういう意味ではマイノリティだし、
綺麗事かもしれないけど、
LGBTに限らず、マイノリティの人たちが、
「生まれてきてよかった」
「生きてみよう」
と思える世の中になるといいな。

毎回クイーンの曲がテーマになっていて、
クイーン好きの私は知ってる曲ばかりで、
今日はどの曲がテーマかと
それも楽しみだった。
自然にフレディの人生とも重なる。
主人公の男の子も
クイーンの曲を自分の拠り所にしていて
いつも勇気をもらっているようだった。
そういう音楽があるっていいな!
やっぱりクイーンの曲っていいな!!
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