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ホミサイド/殺人捜査課 シーズン1のMIDORIのレビュー・感想・評価

4.5
海外ドラマを見始めた今から12年くらい前に観ました。きっかけは、この作品を観る前に“LAW&ORDER:SVU”のDVDをシーズン1〜5まで観ていて、DVDがシーズン5までしか無いので次に何を観るか考えていたとき、SVUに出演していたマンチは実は他のドラマのキャラクターだったということを知って、このドラマを借りることにしました。

これまでのドラマで見たことが無かった刑事たちの日常と、それとギャップのある彼らが普段捜査する殺人事件。カメラワークや演出も臨場感があって、スタジオで撮影している昨今のドラマとは一線を画すものがありました。ドラマの舞台となる場所は、大体ニューヨーク、ワシントン、ロサンゼルス、シカゴといったアメリカ屈指の土地が定番だったものの、ボルティモアという東海岸の犯罪多発地域を舞台に、実際にボルティモアで撮影を行っていたことも良いです。

物語は白人の新人刑事ベイリスが配属された日から始まり、刑事として成長していくまでを描くそうですが、残念ながら私はシーズン2までしか見てません。

黒人の優秀な刑事ペンブルトンが好きです。群れることが好きではない一匹狼ですが、ジャデーロ警部によってベイリスを相棒に付けられます。

お目当てのマンチは、こっちのドラマのほうが面白かったです(笑)SVUでも冗談を言ったりしてますが、SVUはシリアスすぎて、あまり冗談連発できる雰囲気ではないですが、このボルティモアの殺人課には独特の空気が流れていて、マンチらしさが出ていました。皮肉ばっかり言ってるようで、捜査が始まれば優秀な刑事として仕事をこなし、ギャップがめちゃくちゃ良いです。

今や海外ドラマの悪役でお馴染みダニエル・ボールドウィンはこのドラマで刑事を演じていました。シカゴPDのアントニオ役ジョン・セダはシーズン6〜7に出ていたようですが、DVDも配信もないため、観ることができず悲しいです。

数々の海外ドラマで強烈な印象を放ったジェリコ・イヴァネクがこのドラマでは、検事補として出演。見た目はあのままです、いつ見ても細い。

製作総指揮のトム・フォンタナと、“LAW&ORDER”や“CHICAGO”のディック・ウルフが知人ということもあり、クロスオーバーエピソードがあったり、革新的なことが次々と起きたシリーズ。

【ただ語りたいだけの余談】
トム・フォンタナの有名な作品は他に“OZ”がありますが、トム・フォンタナとディック・ウルフに気に入られた俳優は彼らの作品に無限に出演できて、このドラマだとマンチ役リチャード・ベルザーとファルゾン役ジョン・セダ、ダンバース検事補ジェリコ・イヴァネクがこれに該当です。

他には“OZ”に出演していたサイード役イーモン・ウォーカー、ライアン・オライリー役ディーン・ウィンタース、ケラー役クリストファー・メラーニ、ムカダ神父役B.D.ウォン、オルトラーニ役で再びジョン・セダ、デブリン知事役ジェリコ・イヴァネクなどなど…

トム・フォンタナとディック・ウルフのドラマはお馴染みのキャストが登場しすぎて、また!?となるときもありますが、演技力はお墨付きなので安心感もあります。
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