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デジタル・タトゥーのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

デジタル・タトゥー(2019年製作のドラマ)
4.3
岩井堅太郎(高橋克実)は元東京地検特捜部検事。追いかけていた疑獄事件が政治家秘書の自殺によって幕を引かれ、失意のなか検事を退職、弁護士となった。ある日、タイガ(瀬戸康史)という若者が岩井の元を訪れる。タイガは年に数千万稼ぐ人気ユーチューバーだが、ある動画をキッカケに炎上、何者かに駅のホームで突き飛ばされたと言うのだ。殺害予告を出した者の特定を依頼された岩井が捜査を始めると、タイガは疑獄事件の首謀として追いかけていた政治家、伊藤秀光(伊武雅刀)の息子であることが判明する。タイガの狙いは何なのか…?命を狙われているというのは本当か…? 疑念を抱えながら、アナログ人間・岩井のネット炎上との格闘が始まる。
ネット上で、相手の黒歴史やプライバシーを暴いたり、相手に濡れ衣を着せたり黒歴史をでっち上げて誹謗すると、プロバイダーが元の書き込みを削除しても、フェイク情報を拡散する人がいたら半永久的に残り被害者を苦しめる。このような書き込みを「デジタル・タトゥー」という。アナログ人間の岩井とYouTuberタイガが、デジタル・タトゥーによる誹謗中傷に苦しむ被害者を救うべく奮闘するストーリーの中で、ネット炎上を起こす加害者の根深い恨みや怒りや嫉妬や独り善がりな正義を浮き彫りにしていて、クライマックスで明かされるタイガの命を狙う犯人の正体にはネット炎上の恨みが恨みを呼ぶ構図が描かれていて、人間の簡単に白黒分けられない深いヒューマンドラマがあるヒューマンサスペンスドラマ。
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