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ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~のmaroのレビュー・感想・評価

3.5
2021年秋ドラマで面白かった順位:2/2
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

よくも悪くも前作のまんまかなっていう印象だった。
医療ドラマにしては、そこまで緊迫感や緊急性が強い感じではないかなー。

だから、個人的にはそこまでハマりはせず(笑)
その分、技師同士の絡みや患者との向き合いに尺が割かれていたようには感じるけど。
技師たちはもはや同僚というより家族みたいな感じがするぐらいには仲がよくて、こういう職場はちょっといいなと思ったり(笑)

ただ、意外に泣けたりするんだよ。
個人的には、第4話でたまき(山口紗弥加)の母・るり子(中田喜子)が登場した回はちょっとうるっと来た。
おせっかいながらも娘の身を案じる母親の姿にね。

あとはやっぱり、放射線科の検査でそんなことまでわかるんだっていう勉強にはなる。
一般人からしたら、画像のどこがどういう色だとどうなんだってのがさっぱりだけど、それで見つかる病気もあるから。
第8話に出てきたセルトリヒ・ライディッヒ腫瘍。
これが子宮にできると、男性ホルモンが出て、声が低くなったり、脱毛が起きたりするらしい。
最終回に出てきた先天性の異常代謝であるファブリ病なんかも、このドラマを観なかったら一生名前すら知らなかったかもしれない。

灰島院長(高嶋政伸)との対立はけっこうあっさり終わったよね。
要は、ラジエーションハウス側は「ひとりの患者にもしっかり向き合う」ことを信条とし、院長としては「合理的判断で利益を取る」ことを重視する。
結局、どちらも患者を救うことに変わりはないってことで決着したけど、11話も続いた主張の対立が、たったの5分でカタがついた。
まあ、ドラマだったらそんなもんか(笑)
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