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ホジュン ~伝説の心医~のYUNのレビュー・感想・評価

ホジュン ~伝説の心医~(2013年製作のドラマ)
4.5
親子愛、夫婦愛、仲間愛、献身的な周りの人々にも支えられて、様々な苦難を乗り越えていくホジュンの波瀾万丈の人生。

側室から生まれた身分では、憧れる父のような人生を歩むことは許されていなかった。自暴自棄になるホジュンは、ある時恩師ユ・ウィテやダヒと出会い、献身的な人々に支えられ、医師として身を立てていく。 

医師になるまでの前半と、医官となり
恵民署から御医へとむかう後半。
過去が明るみになっても危機を脱した後、最後の20話くらいがちょっと長く感じるが、東洋医学の礎となる『東医宝鑑』編纂の偉業画関わるところなので我慢。

科挙に向かう道中、村人を助けるかどうかが、ホジュンとドジ(ナムグン・ミンさん)の分かれ道だった。身近に、明らかに器が違う人がいると苦しいよね、、ドジ。別のやり方で前を行こうとしても、上手くいかない人生。あれだけ憎しみあらわだった母も改心し、医官たちまで離れていって、欲とは苦しいもの。後半は仲良しに。

ユ・ウィテはさすがに酷いんちゃうかな言動も多いが、25話のホジュンへの引導は素晴らしくて感動。
32話、千回往復の罰での表情と師匠への想い….。一方で、恵民署ほったらかしで大勢の医官が眺めている光景に、民は最下層なのだと実感。

ドルセがうるさくてホジュンの邪魔もよくするけど、ピンチを助ける役でもあるので許すしかない。

パク・ウンビンさん演じる妻のダへがまったく歳をとらず(メイクも、最後数話こめかみあたりが白髪混じりだったくらい)、息子ギョムとは兄妹にしか見えず。そういうとこでイェジンの存在感の方が優ってしまったかもしれない。

手首を切られそうな時、イェジンが飛び出したのは涙が出ました。
捕盗庁の従事官イ・ジョンミョン様が陰ながらイジェンを守る良い男。イェジン早くこの人に飛び込みなさいよ。そうこうする間に…!涙

真医ではなく心医とは何か。
あわれみのある心。患者と病気を正面から対峙する、病気を退けることで患者の気持ちと人生に寄り添い充実させ、幸福にすること。
そんな医師を今は亡きキムジュヒョクさんが、丁寧に表現されて、ホジュンそのもの。私も私利私欲だけではない善い人でありたいなと思わせてくれる。医師になってからのホジュンの芯ある優しいお顔、、ジュヒョクさん、ありがとうございました。


“水は33種類ある”
“医者は目だけで患者を安心させねばならぬ”
“医者は尊敬されようがいまいが、命を扱っている点でどんな職業よりも崇高である。だが大事な一点が抜けていれば医者とはいえぬ。それは愛だ”
“師匠が永遠に生きる道なのだ”
“患者がくるのを待つのでは駄目だということです。自ら出向き、彼らと共に生きるべきだということです。”

“自分の幸せが人を傷つけるとは思いもしなかった。執着が苦痛を生む。欲を捨てればこの上なく楽になる”
“あなたにとって取るに足りない存在でありたい”
“太陽の下で名を馳せるのはたやすい
難しいのは 人知れず地中を流れ 人々の心を潤すこと それができる方だった”
“同じ空の下にいるだけで幸せです”


※2回目視聴
わたしも室女病かもしれない笑
仁嬪がバナナマン日村の奥さんにすごい似てる。
60話、イェジン別れの場面でのPOPなOSTはどうしたんやろう。
1999年『ホジュン宮廷医官への道』をリメイクした今作。いつかこちら必ず観ます。
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