群青

マーベル インヒューマンズ シーズン1の群青のレビュー・感想・評価

2.7
当時、1・2話だけ先行劇場公開された作品だった。上映もIMAXのみで遠出して観に行った記憶がある。
これまで隠された存在だったインヒューマンズが遂にMCUに!という感じだったが。

しかしその1・2話の先行上映を観に行って、これはダメだろ…と思っていたらやっぱりシーズン1で打ち切りとなった。
インヒューマンズという設定もどうやら消えてしまい、エージェント・オブ・シールドで出るらしい(まだ観ていない)。

ということで完全にこの作品はMCUからは消えてしまったよう…

何がダメだってデザインがすごくダサい。アティランの雰囲気とか服装とかダサい。
家のインテリアもモノトーンでちょっと洒落た小金持ちの家みたい。
確かに資源が限られそのせいで民が貧しい思いをしている、という設定があるもののもうちょっとなんかあるだろう、とは思う。

ストーリーはソーとほぼ同じ。確執のある兄弟による王位争奪戦。王位を追いやられた兄は見知らぬ土地で再起をかける。というもの。

連続ドラマなので話数稼ぎか色んなキャラが地球に降り立ち、合流し故郷の月に戻ろうとする。
弟も色んな策を講じて邪魔をしようとする。
その中でインヒューマンズとは何か、王とはどういうものなのかを描こうとしている、、のは分かるんだけど脚本か演出かどうもチープな展開が続く。

ヴィランであるマキシマスは、コンプレックスマシマシのロキといった具合。インヒューマンズとして覚醒できる儀式で逆に弱体化してしまい人間と同等になってしまったため、兄と兄が統治してきたアティランへの執着が凄まじい。キャラとしてのみみっちさもロキのような愛すべきキャラクターにまでは至らず単なる小物っぽさしかなかったのが辛い。それも含めてマキシマスというキャラの魅力なのかもしれない。

とにかくストーリーとしてのフックが弱いので次が気になる、という感じにならない。
ドラマに一番必要なクリフハンガーが不足していたら致命的でかもしれない。

しかもMCU!という看板を背負っているのにキャラクターはおろかセリフにも何も出てこない。
ひょっとすると終盤、インヒューマンズの王だけに伝わるある脅威の存在がサノスだったり、対インヒューマンズ外交の地球側窓口がフューリーになる?ような匂わせはあった。が早々に打ち切りとなったのでもうスパッとそこらへんも切り捨てたのかもしれない。

そうなるとインヒューマンズの悲願である、祖先の故郷である地球への帰還というのは、ドラマの存在がなかったことにされることによって、叶わないことになる。
なんという皮肉だろうか笑


ブラックボルトだけは最近、ちょい役で出たね笑
アレの扱いも酷いけどさ…

今後観る、エージェント・オブ・シールドのインヒューマンズがどう描かれる期待しておこう。まあAOSも今となっては正史かどうか怪しい…
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