はじまりました!NHKさんありがとう!
『エンデバー』でファンになり、原作にも手を出して中年モースの魅力にもドハマり中。
中年モースのドラマがやっと見られる!と手ぐすね引いて待ってました。
が、原作とはちょっと趣が違います。
ジョン・ソウのモースのキャラは陽性寄り。デカっぽい鷹揚さも違和感なし。お前みたいな変わり者、とレストレンジに言われるが、さほど変人感はないかも。まあまあ普通に付き合えそうな感じする。
またルイスもまあ、モースのラブコールを断る断る。愛妻家(恐妻家?)。しかも子持ち。(『ジェリコ』の時は子供いなかったよね?)
いきなり切れ味も良くて、「モース風」をトレースする愛弟子感がない・・
ああ・・原作においてわたしが愛する部分が、ドラマではことごとく変換されているわ〜。でもモースのドラマを見られるだけで楽しいので別にいい。
#1は『ジェリコ街の女』
んん〜この女性にモースがセクシーさを感じるの・・?
#2.3を見て。やはりドラマ版はモースシリーズのキモである「ダンディズム」が抜け落ちていると思った。
モースは女に弱い、みたいな演出と脚本になっているが、原作モースはけして「弱い」わけではない。女性の吸引力に抗わないのだ。そして捜査上の選択においては、その感情を優先させたりはしない。
そしてまた彼が対決する女性たちの方も、男にぶら下がるタイプではない。たいした肝っ玉の女たちなのだ。だから事件の結末で「女性にこんな事が出来るとは!」というよくある男性上位観をけとばす犯人像が立ち現れて痛快なのだ。
ドラマ版モースはそのデクスター的女性像を拭い去ってしまったがために、まあよくあるメロドラマ的刑事ものになっている。
こうして原作の良さを再確認することが出来て、良かったかもしれない。モースファンなので見続けます。