イマイチノリがつかめないドラマだった。
女装家の古田新太が教師として赴任し、ぶっとんだ性格で生徒を翻弄していく話で、最初は生徒から総スカンだったのが、最後にはみんなに愛される形に変わっていくのは、王道で気持ちよかったんだけどね。
でも、ツッコミとかの笑いを取るシーンが総じてまったくハマらなくて。
いかにも笑わせようとしてる感じが好きではなかったなあ。
もし、あれが若い子にウケてるんだとしたら、今作の脚本の方も若いから、単に自分が年老いて、そのノリについていけなくなっただけかもしれないけど。
あとは、「ダイバーシティ」って言葉を取ってつけたように使ってて、少し安っぽい印象。
こういうドラマをきっかけとして言葉や考えが浸透していくのはすごくいいと思うけど、かといってこのドラマを見て「多様性を認めよう」とはなりづらい気はした。
それよりは、昔の金八先生の方がまだそういう気持ちになった気がする。
個人的には、古田新太の教師っぷりはかなり異質ながらも、すごくいいなと思うところがあって。
それは、まわりの人に対して一切否定がなかったこと。
ただシンプルに「好きなことやればいいじゃん」というスタンスは素敵だと感じた。