レネリー

トゥー・オールド・トゥー・ダイ・ヤングのレネリーのレビュー・感想・評価

5.0
Amazon prime videoにて鑑賞。

俺が一番愛する監督NWRが13時間の映画(ドラマ)として製作した本作は、彼が作り上げた作風の集大成とも言える。
死と宗教を題材に、人間の野心や本能、性、破壊、暴力。神から見る人間という名の動物。
監督独自の瞑想的かつ創造性をフルに発揮して、監督の過去や尊敬する巨匠監督に対する継承にも思える作風だ。
「Only God Forgives」同様に母性の支配を本作でも描いていた。
オンリーゴッド ほど母性に対しての反発的な部分は薄かったうえに、妙な執着心が見えた気がした。
聖母というネオンデーモンに取り憑かれたもの、
殺人という罪を重ねた主人公が待ち受けているのは不道徳、羞恥的、有害、異端な暴力…。

ここまで濃密なドラマは他ない。
感無量最高傑作だ。
レネリー

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