通りすがりのアランスミシー

TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブの通りすがりのアランスミシーのレビュー・感想・評価

4.8
ルイジアナ州の田舎町を舞台に、猟奇殺人事件を追いかける二人の刑事を17年間を追いかけたダークでハードなミステリー。
脚本は作家としてエドガー賞候補になったこともあるニック・ピゾラットの単独。監督はインディペンデント系ををメインフィールドにしているキャリー・フクナガが全話担当。
複数人の立ち代わりで運営される職人的な腕が求められるテレビ界にはめずらしく、ピゾラットとフクナガという二人の作家の個性が前面に出ている。
ミステリーとしても一級品だがドラマ性もたっぷりで、ミステリーという娯楽ジャンルなのにたっぷり純文学の匂いがする。
フクナガのロングショットを効果的に使った抒情的な映像美も格別。
主演コンビはマシュー・マコノヒーとウッディ・ハレルソンという映画でもお馴染みの名前。
映画よりも映画らしい、それでいてテレビ特有の長尺も活きている傑作。