ナーオー

トゥルー・ディテクティブ 猟奇犯罪捜査のナーオーのレビュー・感想・評価

4.0
悪くはないけど…

『ブルーリベンジ』、『グリーンルーム』
『ホールド・ザ・ダーク』のジェレミー・ソルニエが一部監督を務めたシーズン3。当初は全話監督を務める予定だったそうだけど、色々あって第1話と第2話で降板…

シーズン2が不評だったことから作風はかなりシーズン1に近いものになっているのでシーズン2でガッカリした人も今回は楽しめると思います。

主演のマハーシャラ・アリの演技と抜群の存在感。シーズン3では1980年、1990年、2015年と3つの時代を行き来するため、時代に合わせて登場人物は老けていく。特に主人公ウェインは後年、認知症に苦しんでいる。そのマハーシャラ・アリの演技はこの『トゥルーディテクティブ』シリーズの中でも屈指の名演技だったと思います。

相棒役のスティーヴン・ドーフ。
個人的にドーフは好きな俳優。
『SOMEWHERE』、『パブリック・エネミーズ』など時折渋い作品に出演し、確かな演技を見せてくれているけど、今となってはB級俳優。そのドーフをこの役を抜擢した製作陣は流石。

他にも『ジャッキー・コーガン』、『ナルコス メキシコ編』などのスクート・マクレイリーが脇役とはいえかなり重要な役回りだったりとシーズン1、2と比べると一見地味なキャストで派手さはないけど、実力派中の実力派を揃えたことによってかなり見応えのあるシーズンでした。

完成度でいえばシーズン2を余裕で上回っている…

でもシーズン1と比べるとやはりどこか物足りない……

これは完全な好みの問題ですが、シーズン2、3はシーズン1が持つ狂気や闇が足りていない… 刑事ドラマでありながら、ホラー的な要素を求めている自分として仕切り直しとなったジョディ・フォスター主演のシーズン4に期待しています。
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