完走。
名作…！
今まで観たこと無いような優しい物語で、生き辛さを抱える人への応援歌に温かい涙が出た。
重苦しい雰囲気の主人公2人が無口で感情表現も苦手だから台詞も最小限でもどかしい位だけど、素晴らしい演技と演出で情感に溢れる。
イ・ソンギュンの声がとにかく素敵！
誠実なイケメン中年なので当然若い女性に慕われるけど、一貫して可哀想な境遇の子供として見て助けようとするのがすごく良かった。
そして逆に救われる…。
孤独で心を閉ざしたIUの演技が凄い。
個人的に印象深いのが、国の福祉制度を教えてあげて状況が好転すること。
安易に手を差し伸べる訳じゃなく、一番支援が必要なのに貧困で孤立し届かない人へ情報を伝え利用させ、現実的かつ大人の真摯な姿勢を感じた。
不甲斐なくも愛情深い長男はじめ、三兄弟の絆も泣ける。
コ・ドゥシム演じる母が私の亡くなった祖母に見た目や仕草そっくりで、出る度に恋しくなってしまった。
オ・ナラが最高。
明るく陽気に見えて実は深い傷が癒えず長年苦しんでいる女性で、正月と秋夕に会える人がいればとの言葉に胸が締め付けられた。
パク・ヘジュン演じる元恋人が出家しても達観せず悩み続けている展開も良い。
ト社長は器が小さい悪人で腹立ったわ。
人生は厳しいけど、幸せを諦めない。
