もね

春が来たのもねのレビュー・感想・評価

春が来た(2017年製作のドラマ)
1.5
こんなの向田邦子じゃない。
原作は40ページ足らずの短編を無理やり引き延ばしまくって韓流ドラマに仕立てただけ。

みすぼらしい家のバラバラだった家族が風見という突然、入り込んできた人間によって新しい春が来た、みたいな話なのに。

倉科カナは可愛いですよ?
でもいきなり出会った年下イケメン韓国人に恋するとかヤバいでしょ。金貸すとかヤバい。

原作では臭いも想像できるくらいに朽ちかけた家なのに、古いけどこ綺麗な家になってるし。
ボサボサでアッパッパを着た母親に伸びた薄茶色の肌着の父親がフツーーーーの服着てる。
会話もない夫婦、親子なのに普通の会話。

シオンと飲んだくれた父親のせいでズボンを汚してしまうシーン。男に浮かれた母親が娘を差し置いて甲斐甲斐しく世話をし、娘が嫌悪感を感じる重要なところなのにヤレヤレシーンに変わってるし。

向田邦子の人間の嫌らしい表現とか全く無くなってて、普通のNHKドラマみたい。
ヒロインのキャラクターも180度変っちゃってるし。

韓国人であることも活かされてないし、
日本で遊んだ年上女が済州島まで追っかけてくるとかホラーだわ。

こんなことするなら完全なオリジナルドラマにすれば良かったのに。

伊藤健太郎が、
世の中なめんのもいい加減にしろよ、
って特大ブーメランセリフを言ってます。
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