"ゾンビ映画の序盤"をずっと描いている感じでした。つまりゾンビ好きなら絶対に楽しめる！！！
Zネーションのスピンオフとして製作さらたドラマですが、Zネーションとは似ても似つかないほど、全編ダークでシリアスなドラマです。
ストーリーは至ってシンプル。
アウトブレイクが起こった街から避難する複数の民間人たちの群像劇。登場するゾンビは「28日後」「ドーン・オブ・ザ・デッド」のような全力疾走タイプのゾンビですが、とてもタフです。どんなに逃げようが隠れようがなかなか諦めないとにかくしつこいゾンビでした。あと怖い。久しぶりにゾンビが怖いと思えました。
主演のジェイミー・キングや他の俳優陣も知名度の高い俳優は少な目で、良い意味でキャラが立っていないのが良かったです。これにより明確な"主人公"と呼べる人がいないので、これまで主人公と思っていた人が次の瞬間、呆気なく無惨に死んだりする展開が多いので、文字通り目が離せなかったです。それでも登場人物全員が個性的で母親、怪しげな軍人、同じゾンビに15分近く追われ続けている男、韓国語しか話せない女など登場人物全員 生きている！！
全8話で1話20〜40分弱と少し短めですが、ゾンビというジャンル物の抑えるべきテーマはすべて詰まっており、全話超ハイテンポなので全く退屈しなかったです。
最終話の市街地戦はかなり良かったです。
ぶれぶれのカメラワークと長回しのシーンが特徴的でほぼセリフ0でひたすら人間とゾンビとの戦いを描き、パニックが20分くらい続きます。ここでも前半から登場する登場人物が呆気なく死ぬので、容赦ない………
新たなゾンビドラマの代表作と言っても過言ではないくらい、素晴らしいゾンビ物でした。
