品川巻

火花の品川巻のレビュー・感想・評価

火花(2016年製作のドラマ)
4.5
2回目の鑑賞。

かつて、社会的に自信を持てない人々の希望でもあった"お笑い"という業界に、一般企業でも通用しそうなインテリが参入してそのままロジックで台頭していっている現状を考えると、酒・タバコ・女を愛する"破天荒芸人"が、内気な"クリエイティブ芸人"に虚勢を張るみっともなさを描いていることに、お笑いの歴史を感じた。今はその"クリエイティブ芸人"が"エリート芸人"に嫉妬しているからだ。

だからこそ余計に、かつてエキセントリックとされていた昔ながらの芸人が、近年のエリート芸人のアカデミックな泥臭さによって居心地が悪くなってきているような気もする。(私はどちらが好きとも言い切れないし、イキってるエリート芸人は苦手)

【お笑いの歴史のイメージ(持論)】
神谷(破天荒カリスマ芸人)

徳永(内気なクリエイティブ芸人)
+山下(社交的なお調子者芸人)
《ここまでが『火花』(2015)の世界》

現在(エリート芸人)

にしても、ラストの漫才は何回観ても泣ける......

#夕飯のお供
品川巻

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