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螢草 菜々の剣のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

螢草 菜々の剣(2019年製作のドラマ)
4.5
16歳の菜々(清原果耶)が奉公に上がった風早家には、優しい奥様の佐知(谷村美月)と身分の分け隔てなく接してくれる主の市之進(町田啓太)そして二人の子供たちが居た。菜々は実は武家の出。藩内の不正を明らかにしようとした父が無実の罪で切腹に追い込まれた後、出自を隠し母方の実家に身を寄せていた。やがて佐知は結核で亡くなり、藩内の不正を正そうとする市之進にも魔の手が迫る。
その中心人物・轟平九郎(北村有起哉)が他でもない父の仇と知った時、佐知に後を託されていた菜々は、市之進とその子供たちを守って戦うことを決意した。市之進の仲間たちまでもが敵に篭絡される中、菜々の味方になったのは一筋縄でいかない連中ばかり。だが彼らの助けと父が遺した藩内の不正の証拠を切り札に、菜々は強大な敵に大勝負を挑んでいく――。
葉村麟の同名時代小説をドラマ化。
父と奉公先の主人市之進を謀で濡れ衣を着せられた菜々が、父の仇であり市之進の敵である轟平九郎の魔の手から市之進の子供を守り敵討ちするために、浪人の壇之浦五兵衛から剣を習い、質屋のお舟やヤクザ者の権蔵に助けられながら本懐を遂げる展開は、菜々を演じた清原果耶の清純で真っ直ぐで健気だが芯の強いヒロインにハマった魅力とリアルな殺陣、そして勧善懲悪で人情劇の組み合わせも良く爽やかな後味の時代劇ドラマに仕上がっている。
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