このレビューはネタバレを含みます
警察もののドラマは好きなので、これもハマって一気見した。「あいつ黒幕だろうなー」とか「内通者は、あの人だな」っていう勘は、ほぼほぼ裏切られない(笑)。そういう意味で、大どんでん返しみたいなのはありません。
鉄の塊での殺人シーンは、かなり暴力的。とてもグロテスクなので、耐性がない人にはちょっとつらいかも。
伊勢谷友介が演じる猟奇殺人犯は、恐ろしくも美しくてクセになる。誰の痛みもわからなぬ冷酷な眼差しも、殺人に恍惚する表情も、非凡な日常を奪われて苦悶する顔も。本当に素敵な演技をする俳優さんだなぁ…と。
初回とラストで「班長、やめて！！」と室長が絶叫するシーンがあるのですが、同じセリフを用いることにより、言葉の重みの変化を感じる。偽物犯人と真犯人と。真相を追い求めるなかで、班長が自分自身の憎しみは怒りと決別してきたことがよくわかる一幕だと思った。
原作もぜひ見てみたい。
