Martha

アガサ・クリスティー 検察側の証人のMarthaのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

法廷サスペンスの金字塔ですね。
この作品については原作を読んでいませんが、アガサ・クリスティらしいどんでん返し感があったなと思います。
最後は生(愛)と死の対比のように見えました。
兎角、悪人が賢く生きる世の中の不条理をもう一度考えさせられる作品でした。謂わば考えながら生きることの大切さを思い知るような…考えない人間は考える人間に搾取され、淘汰され続けるということでしょう。
正義だけに依らない作品は現実に沿っていて、出版当時は身分や社会情勢等から特に身近に感じられたのだろうと想像すると感慨深いものがあります。
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