キャベリー

盤上の向日葵のキャベリーのレビュー・感想・評価

盤上の向日葵(2019年製作のドラマ)
4.2
雪国の小学校では、雪が降ると学校に将棋やカードゲームを持っていくのがOKになり、休み時間にはオセロ、トランプ、そして将棋をよくやってました。
4~6年生の間は、特に将棋が楽しかったなぁ。
その程度の将棋知識ですが、プロともなると物凄い頭脳戦だろうということは想像できます。
我々凡人には計り知れない真剣勝負の世界があるんですね。

そんな将棋士の世界を描いたこのドラマ。
山中から白骨死体が発見されるところから始まり、珍しい経歴の棋士が竜王昇戦に挑む様子と絡めて話が進んでいきます。

4話目の最終戦は、様々な経緯を回想しながら展開していき、千葉雄大の鬼気迫る表情が凄くて、本当の試合を観るように固唾を飲んで観てしまいました。

竹中直人の演技が素晴らしいのは皆さんご存知でしょうが、このドラマでの演技も鳥肌もんでした。
行動の一つ一つに説得力がある。

千葉雄大もよい演技だった。しかし随所で「くっ、かわいい…」ってなっちゃうのは仕方ないよね。だってかわいいんだもの。30過ぎてもかわいい男、千葉雄大。眼福。

初めて知った蓮佛美沙子さんの演技力にも驚かされた。
本当に演技が上手いと、役者の存在というフィルターが限りなく薄くなって、演じているキャラそのものにしか見えなくなるけれど、この方もまさにそれだった。

久しぶりにいいドラマを観て満足です。
キャベリー

キャベリー