歩

ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズの歩のレビュー・感想・評価

4.5
各話ネタバレ有り感想

#1「私の丸太からメッセージがある」
新キャラの謎バイト大学生。謎のガラス?の箱。巨人の謎の言葉。最初から全く意味不明。良い。グレートノーザンホテルのクズ兄弟は通常運転で相変わらずカワイイ。ルーシーも何も変わってない。カワイイ。

#2「星々が巡り、時が正体を表す」
悪クーパーを取り巻く状況は何となく分かった。クーパーは出られそうだったのに何か宇宙に行った。追いつけそうで追いつけない。良い。大人になったシェリーがすごく綺麗。ジェームズはちょっとキモくなってた。

#3「助けを呼ぶ」
のっけからもう夜に見るの迷うレベルに怖い謎の盲目の女性が登場。調べたら日本人の方らしい。余りに理解不能すぎて不安になってくる。また別のクーパーが出てきた。ゲロがやたらリアルですごい嫌。でもクーパーが戻ってきたことでこれから俄然面白くなりそう。と思ったら赤ちゃんみたいになっちゃった。

#4「思い出しちゃって」
クーパー周りで間の抜けたギャグが増えてきて、昔のツインピークスが戻ってきた感じ。ナオミ・ワッツが出てきた!そして…ボビー出てきた〜推し〜すっかりイケオジになって…ローラの写真見て泣いちゃうシーンであのテーマ曲が流れるのすごく良い。それにしてもブルーローズな状況だ。

#5「ケース・ファイル」
ダギーがホワホワしすぎて、こんなの普通なら誰か病院に連れてくだろうに何となく生活できてるの、ツインピークスだなぁ…。登場人物全員どこか間が抜けてて普通じゃない。

#6「死ぬな」
映画版に出てきたトレーラーハウスのおっちゃん(カールだっけ?)が登場。子供が轢かれた現場に居合わせ、泣き崩れる母親を見つめる。このシーンが持つパワーはどこから来るのか分からない。凄い。そして長年の謎だったダイアンが登場。これからどう絡んでくるのか。夫の借金を値切るナオミ・ワッツ、タフだ。

#7「遺体はある」
新事実が続々と明かされる。首無し死体はブリックス少佐のものだったのか。そういえば宇宙空間に首だけ浮いていた…。警察に真正面から吠えまくるナオミ・ワッツが痛快すぎる。タフだ。

#8「火はあるか?」
真っ暗な部屋で見てたもんだから目が死んだ。なんとなく、ボブは核で生まれて、その対抗策としてローラが生まれたってことなのか?だから火という言葉がたくさん出てくるのか。カエル虫が口の中に入った女の子は誰なのだろうか。ツインピークス史上一番挫けそうになった。

#9「このイスよ」
前話のことは置いといて、なかなかにピースが嵌っていっている。25年前に少佐が受け取った信号"cooper cooper..."がまさか"クーパーが二人いる"ことを指しているとは。少佐は全て知っていた。ボビーが保安官になることも、25年後に受け取りにくることも…。いや〜面白い。

#10「ローラがそれよ」
ナオミ・ワッツがキュートで可愛くて、ダギーがクーパーに早く戻って欲しいけど悲しむナオミは見たくないという葛藤が生まれた。リチャードはレオに次ぐゴミクズ枠。ゴードンが見たローラの幻影は何なのか。

#11「あなたの向かう所に火がある」
トレーラーハウスのおっちゃん、テキパキと警察に連絡する様がスマートでかっこいい。ボビーとシェリー、良い感じの親になってるな〜と思ってたらシェリー…。これは娘グレるよ笑 キャンディのクセが強くて好き。

#12「さぁ やろう」
オードリーがいきなり登場。ちょっと意外な性格になっていて、状況も不明。ベン・ホーンの少年時代の話が染みる。緑色の自転車。

#13「物語って何よ」
こんな赤ちゃんみたいなダギーにメロメロなナオミが面白い。アンソニーが泣きながらコーヒーをトイレに捨てる所を見た男が「そんなにまずかった?」は面白すぎる。そしてエド!何かと不幸な目に遭う彼が好きだった。今回もため息ばかりついてる。ネイディーンの無音カーテンが完成していて感動(なんで?)。

#14「私たちは夢見人のよう」
物語がズンズン進みだした。FBI組とツインピークス組が初めて繋がる。ナオミはまさかのダイアンの妹。アンディが巨人と出会う。ジェームズの後輩も巨人と会っていた。そのゴム手パワーは今後何かに使われるのか?サラは一体何者なのか?これは一体誰の夢?面白すぎるよ〜。

#15「手放すのが怖い」
エドとノーマの長い長い物語がゴールイン(?)。幸せそうな二人が見れて幸せ。デヴィッド・ボウイはヤカンになっていた。ゴム手くんの強さはハンパない。おそらく悪クーパー並では?腕相撲してほしい。そして、おやすみ、さよなら、マーガレット。

#16「ノックも無く、ベルも鳴らさず」
クーパーが戻ってきた!!やった!!起きた途端にテキパキと話を片付けだして、ニッコリと「私がFBIだ」はカッコ良すぎるよ…!そして流れるあのテーマ!最高のカタルシス!でも分かってはいたけど、ナオミと息子との別れのシーンは辛い。「あなたが誰であれ、ありがとう」は完全に泣かせに来ている。やばい。面白すぎる。

#17「過去が未来を決める」
いつもは感想書きながら見てるのに、見入ってしまって気づいたら終わってた。何なんだ。最高とか面白すぎるとか言い飽きたけど何回でも言いたい。クーパーが戻ってくる場面、ボブを殴って粉々にする場面、全員が集合する場面、ローラがクーパーの手を取る場面全部全部凄すぎる。最高。何なんだ。

#18「君の名前は?」
そりゃそっか。デヴィッド・リンチだもんね。えへへ。どこか違う時代の違う世界に来てしまった(?)クーパー。未解決の謎としては、セーラの件とオードリーの件、そして一度も触れられなかったドナの存在も気になる。でも一応一区切りはしたから、すべてをぶん投げた旧シリーズ最終話よりは前進してる。もう、謎が謎を呼ぶ展開が心地良すぎて、すっかりリンチの虜です…。リンチのファンはドMばっかだと思う。

【総評】
最高でした。凄くゆっくりとして謎だらけだったスタートダッシュは不安になったものの、物語が進むにつれて解明されたり、25年ぶりに登場するキャラクターが増えてきたり、もう止まらなくなってしまった。クライマックスには、元祖シリーズには無かったアチアチのバトルシーンまであって満足感が凄い。まさかボブと殴り合うヒーローがいるとは…。これ、続編あるのかな。リンチさん、死ぬ前にこれ終わらして!
歩