おんなエリザベスの半生。
ジェレミーアイアンズとヒューダンシーに猛烈に愛されるってどんな…。くっ…。
歴史的イベントはとにかく端に置いて、いち女性の恋心の描写に終始した印象。
それにしてはスキャンダラスな閨房シーンがあるわけでもなく、絶対君主である女王エリザベスの心情に共感できるはずもなく、なかなか前後編4時間は長かったですな。
ドラマとしての出来には疑問符だとしても、俳優たちの演技によって満足感は二重丸。
アラフォーから69歳の死まで、孤高の女王を演じきったヘレンミレンは流石の一言…。
所々に差し込まれる、演説じみた舞台的なセリフ回しにはざわっと鳥肌が。
女王としての聡明さにスポットが当てられないせいで、度々ヒステリックなおばさんに見えてしまうのが悲しい(それが作品の意図だとしても…)。
初代愛人レスター伯ロバート・ダドリーにジェレミーアイアンズ、嫉妬深く打算的でも愛情深い最側近兼愛人、安定のハンサムといい声にため息。
甲冑姿のジェレミーアイアンズは他で見たことないから貴重なのではないでしょうか〜
結局何着ても何着てなくてもイケメンなのだが…(※本作は脱がないです)
義父レスター伯から愛人の座も引き継いだ美丈夫エセックス伯にヒューダンシー、もうもうもうもう可愛すぎてワンちゃんじゃん…。ぶんぶん振る尻尾が見える。
「ボク、顔がいいんで…」しっかり分かってらっしゃる傍若無人の振る舞い、増長して破滅の定石ムーブ、何もかもが美しすぎました。