はれりーまん

スター・トレック:ピカード シーズン2のはれりーまんのレビュー・感想・評価

3.5
劇薬2つ、毒をもって毒を制するか!?の巻。
直球で言ってしまうと、タイムスリップとQという2大劇薬を同時に使ったのが残念。そもそもQの話はそんなに好きじゃない。何でもアリ過ぎるので、話の構成として人間性を扱ったドラマにするしかない。SF的要素はかなり薄まる(その意味じゃTNGの最終回はうまくやった)。それに加えて、パラレルワールドと捉えて腹落ちさせるしかないパターンが多いタイムスリップ。この納得感の少ない2つの劇薬を使ってしまったのが間違いじゃないか。

ピカードの過去を直に見せるという今まで無かった(?たぶん)空白地帯を使ったという点では確かに「ピカード」なのだが、またしてもボーグに頼った話でもある。セブンとクイーンが重要な位置を占める。逆に、スン博士、必要?ガイナン、必要?パトリック・スチュワートの老いた演技は若干鼻につく(笑)
Q、ボーグに頼り過ぎ、無理に話に絡ませる旧キャラ・・・ノスタルジーに頼れる効果は限られるんだなと改めて思う、今日この頃。クラッシャー少尉のように、隠れキャラ的にちょい出してくるくらいの方がノスタルジー効果はあるかな。セブンの一瞬艦長になったところは嬉しかったけど、直前まで「ヴォイジャー」を見てなきゃそれも無かった。
そしてラスト。クイーンをこういう立場にしてしまっていいのか?いままでの歴史はどうなるの?「ヴォイジャー」の話は全部リセット?という疑問が・・・やっぱり腹落ちせんわ。

まあ、これが「ピカード」シリーズの最終回ならまだいいが、続けるのだろうか!?