このレビューはネタバレを含みます
キャプテン・アメリカ(スティーブロジャース)の戦友であるファルコン(サム)とウィンターソルジャー(バッキー)のスピンオフ作品。
スティーブロジャースから受け継いだ筈の盾の権利を譲ってしまう不穏な展開から始まる。序盤はサムとバッキーの不甲斐ない後日談で幕を開けるのだがーーー。
かなり面白かった。W&Vとは比べ物にならない程である。今作の功績はジョン・ウォーカーというキャラクターを作り上げたことがまず一つ挙げられるだろう。ここまで人間臭いキャラクターも今までいなかったなぁ。"新キャプテン・アメリカ"としてスティーブロジャースとの対比が上手く描かれていた。
フラッグ・スマッシャーズのカーリ、SW以来の登場のジモも物語を掻き回す存在としてワクワクさせてくれた。ジモが余りにもキーマンになりすぎて目立ってしまうので、4話で退場させられたのは笑ってしまったが。まぁまた登場するであろう。
そして、今作は一応ファルコン(サム)が主人公であったのだが、今までの作品の描写のみで考えるとサムのキャラクター像というのはどうにも薄い。ただこのドラマでサムの"個性"や"特徴"といった部分がしっかり描かれていたたとも感じる。サムは良くも悪くも"普通"で、ただの良い奴なのだ。それを誇張せず、くどくない程度にキャラクターや意思の強さが一貫していたのは、この作品をさらに面白くさせた要因である。
好評な様子を見るとシーズン2あるのでは…？
