映画好きの柴犬

ファルコン&ウィンター・ソルジャーの映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

4.0
ついに人類は困難を共有している、世界中で

 エンドゲーム後の混乱した世界を舞台に、新たなキャプテン・アメリカの誕生を描くアクションドラマ。

 前半は、ファルコンとウィンター・ソルジャーのバディもの正統派スパイアクションとしてしっかりとエンターテイメントしながら、クライマックスには現在の世界に向けた強烈なメッセージが放たれる。それは、コロナが蔓延している現実世界を、サノスの指パッチンで混乱したMCU世界になぞらえて、そんな状況下での利権や私利私欲への固執を皮肉りながらも、いい方向に向かうことができるという希望を示しているかのよう。

 シビル・ウォー以降、フェードアウトしたのかと思っていたシャロン・カーターの復帰は嬉しいが、予想外の形だったのは驚きとともに、今後が楽しみ。