デパルマ

ファルコン&ウィンター・ソルジャーのデパルマのレビュー・感想・評価

3.0
「世界はまだ黒人ボンドを受け入れる準備が出来ていない」と言ったのはイドリス・エルバだが、キャプテン・アメリカから後継者に指名されたファルコンは、なんと第一話で自らその座を降りてしまう。それから2話以降アメリカの現在進行形の様々な側面が描かれる。ファルコンとウィンター・ソルジャーが道端で言い争いをしていると、警察がやって来てファルコンにだけ身分証の提示を求めるアメリカ。難民の救済を求めて過激化したカーリ・モーゲンソウの表層を捉えてただテロリストと呼んでしまうアメリカ。黒人ヒーローを歴史から抹殺したアメリカ。しかしそんなアメリカを変えようと葛藤しながら闘ってきた人達がいるのも、またアメリカだ。キャプテン・アメリカは死んでなんかいない。これからも彼は、アメリカの正義を体現するため闘い続けるのだ。
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