Misakey

北の国からのMisakeyのレビュー・感想・評価

北の国から(1981年製作のドラマ)
4.3
昭和50年代、都会っ子が親の別れ話に巻き込まれて北海道の厳しい土地に連れていかれる世代間ギャップ昭和ドラマ。

1人の為、日本のドラマ一気見鑑賞。

子どもの頃飛び飛びで観てたけど、年を取ってまとめて観ると
かなりえげつないお話に驚かされる。
スピード感は違うけど、展開は韓国ドラマ級。

お芝居も純君が圧倒的天才子役なのはわかっていたけど
それより上の代のプロ役者さんが揃っていて
昔の日本は本当に凄い役者さんが多かったのがわかる。

純・蛍が同世代なので当時のジェンダー感が懐かしい。
「男なのに・女なのに」という言葉が何も疑問も無く使われていて
みんな当然のように受け入れられていたのが面白い。
当時自分は反発していたけど、反発する方がおかしいという風潮。
このドラマを観て、時代を客観視できたのは良かった。
これだけ「男だったらこうあるべき」という考えを押し付けられる時代だと
そりゃジェンダー感に差が付くよなと思うわ。

あと、自分の目線でドラマの印象がガラリと変わった。
当時は子ども目線でドラマを観ていたけど
さすがに親目線になったので
多少なりとも大人たちの気持ちがわかる。

世相を反映した内容であるとともに
脚本家倉本聰の思想が色濃く出ているので
好き嫌いがあるかもしれない。
それでも昭和を知る良い素晴らしいドラマ。
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