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北の国から '83冬のshunのレビュー・感想・評価

北の国から '83冬(1983年製作のドラマ)
4.5
「北の国から'83冬」を観終わったわけで

拝啓恵子ちゃん

あれから一年が経ち、中畑木材が火事にあったり五郎とクマさんが出稼ぎに出たりしているなかで、家出してきた正吉を中心に話は進むわけで

富良野にも年賀状が届いて、その中に涼子先生からのもあり、懐かしく思われるわけで

螢の成長が特に速く、よく気がきいて思いやりのある子になっているのが嬉しく思われ
その優しさは700万円という借金を作って逃げた正吉の母みどりを否定せずに許した五郎の優しさを受け継いでいる部分があるように見えてこれからが楽しみなわけで

松吉じいさんと風吹ジュン演じる妙子さんが新しい登場人物ですが違和感なく世界観に入っており、妙子さんは綺麗で、特に最後の祖父への言葉が印象的で

東京に戻った雪子おばさんは冒頭2分しか出てこないので寂しいですが、クレジットの田中邦衛さんの次に竹下景子さんの名前があるとなにか安心するわけで

故郷は今まであった悪いことを全て忘れ去ってしまって良かった思い出と向き合いたい場所だけど、実際には現実から逃れることなど出来ないのであり、妙子さんの
「今ごろになって急に帰ってきて都合の良いことだけ思い出さないでよ。嫌なことだって思い出してよ」が心に残る

必死に過去にしがみつこうとする笠智衆演じる松吉じいさんの種まきシーンは圧巻で、その彼にお茶を入れ涙を浮かべて同情する螢が素晴らしく思われ

こうしてまた富良野の冬が終わって行くのであり
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