不幸のつるべ打ちは落ち着いたけど、「秘密」からは描かれる問題もだいぶ大人な内容になった。
純も言っていたけど、あの蛍が不倫って…。考えてみれば前からファザコン気があったけど、父性に他人に求めると大事故を起こす典型例。
「先生から云ったわ ウソはある時は倖せを保つ人類最大の発明である」いつからそんな女になってしまったんだよ、蛍！その後の「ぶん殴ってやりてえけどな」と返す純の気持ちが痛いほどよくわかる。
「北の国から」は法には触れてないけど、確かな「罪」を犯し、どうすることもできない過去を抱える人間たちの話でもあると思う。そんなこともあって…
「過去を消せる消しゴムがあったらいいのに」
「お前の汚れは、石鹸で落ちる。
けど、石鹸で落ちない汚れってもんもある。
人間、長くやってりゃあ、どうしたってそういう汚れはついてくる。
お前にだってある。
父さんなんか汚れだらけだ。
そういう汚れは、どうしたらいいんだ、えっ？」
とか不可逆な事実に対する名言のオンパレード。
本当「北の国から」って正論じゃ解決できない、割り切れない人間たちのドラマだな。
