Larx0517

サマー・オブ・ロケット スパイにさせられた男のLarx0517のレビュー・感想・評価

3.5
「ロケットが宇宙を飛ぶ時代」

1950年代後半、冷戦時代。
核爆弾落ちてくる恐怖に怯える英国。

「ロシア生まれですが英国暮らしが長い」

監督のステーヴン・ポリアコフの父アレクサンダー・ポリアコフの半自伝的作品。
“メニートーン・エレクトリックス”は、実在の会社。

「我々はMI5だ」
「君たちの盗聴器になれと?」

2つの”陣営”から、接触される。
互いに、騙されていると言い張る。
揺れ動くサミュエル。

「アントニーに何が起きたのか…」

行方不明になった青年の話も並行して描かれる。

マギー・スミスの息子トビー・スティーヴンスはじめ、イギリス・ドラマらしい”固い”俳優陣。

ドラマティックな展開もすくなく、ゆっくりと進む。
“落としどころ”は、意外だが、驚くほどでもない。
伏線の回収や、点と点がつながるなど、サスペンス仕立てもない。

実話ベースだけに仕方ないが。

“驚くほどでもない”が、”面白くない”と同義ではないと、証明している。
Larx0517

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