驚異的な高評価の多さにも納得の、全人類曇りなき眼で見定めるべきドキュメンタリー作品。
名前と概要だけは多分誰しもが知っているあのチェルノブイリ原発事故の裏側、真相を描いた超リアルなドキュメンタリー。
あまりにリアルすぎて、これが作り物ということを忘れて見入ってしまう。
ソ連という国家のヤバさが浮き彫りに。ディアトロフという本当に腹立つクソ野郎が出てきてコイツが最悪な人間なんだけど、元を辿るとソ連の隠蔽体質とかが致命的に根幹を成しているのが最悪。でもその国家というのも結局は人の集まりで、それぞれがウソにまみれてるからまさに諸悪の根源はウソ。あまりにウソの代償がデカすぎたという話。
※こんな全世界的な事故を起こしたにも関わらず&ソ連崩壊したにも関わらず未だに国家として欺瞞と隠蔽に満ち溢れた体質を維持し続けているのが意味分からないし恐怖でしかない…
最後のエンドロールで語られる史実情報がほんとに全部ずっしり心にのしかかってきて残り続ける、消えない…。
映像も演出も音楽も全部素晴らしくて文句なしなんだけど、何よりも役者さんたち、本当に良かった。
裁判の悪党3人衆は実際の人物にめちゃくちゃ似せてた笑
ボリスさんはじめ多くの人々の支援や尊い犠牲を無駄にせず国家に挑んだレガソフさんの勇気に感銘を受けざるを得ない。本当の本当に、全人類が見るべき作品だと思います。
