とらキチ

チェルノブイリのとらキチのレビュー・感想・評価

チェルノブイリ(2019年製作のドラマ)
5.0
全人類が観ておくべき作品。
BD版が発売されて、やっと観ることが出来た。
10年前、2011年3月のあの絶望感を思い出した。そして現在の状況にも重ね合わせてしまう。
全体主義、権威主義国家では、話し合いで“事実”が“決定”されてしまう。いや、これは現在の極東の島国でも同じなのかもしれない。全ての政府はウソをつく。そのウソの代償がコレではあまりに過酷すぎる。
他人に“確実な死”を前提とした命令を出す、時には志願を募ったりして。戦時の指揮官より理不尽な事。でもそれを下して遂行してしまうというソ連の恐ろしさ。“バイオロボット”って…
決死の作業をしている最中、常に流れるガイガーカウンターのノイズ音がトラウマ級。
第1話〜4話にかけて事故の発生からそれに立ち向かう人々の苦闘を描き、第5話で事故発生前からの回想を交え、その責任を追及する。この構成が素晴らしい。
全人類が観るべきだが、とりあえず喫緊で各電力会社幹部、福井県知事に観て欲しい。あなた達の方針、決定は自分達の子供、孫にちゃんと説明できるのか?
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