たむ

ホット・ゾーンのたむのレビュー・感想・評価

ホット・ゾーン(2019年製作のドラマ)
4.2
コロナパンデミックが起きる1年前にナショナルジオグラフィックが製作した、1989年のアメリカでのエボラ出血熱封じ込めを描いたドラマです。
主演が『グッド・ワイフ』のジュリアナ・マルグリーズさん、製作総指揮にはリドリー・スコット監督という豪華な作品ですが、ディズニー+でひっそりと配信されていました。
『アウトブレイク』や『コンテイジョン』などと違い、実話の恐ろしさはとてつもない緊張感です。

今観ると、今起きていることへの警告、教訓が活かされていない事に愕然とします。
ドラマは全6話で一気観しました。
1989年アメリカとそれ以前のアフリカでのエボラ出血熱調査がカットバックする、構成は入り組んでいますが、探究心が命を危険に晒していくテーマが描かれていきます。
治療薬もない、恐ろしいほどの致死性のあるウイルスから人を救おうとする姿は本当に頭が下がる、感謝しかない想いと、それが活かされないもどかしいほどの怒り。

2019年当時に観ていたら印象が違ったかもしれませんが、用語や状況がある程度理解できる今も観るべき作品の一つです。
『チェルノブイリ』のような作品ですが、観やすく作られてはいます。

脱線しますが、リドリー・スコット監督は大作映画を監督して、本作のようなテレビドラマも製作して、いつ寝てるんでしょうね。
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