「この地球に、宇宙人が密かに暮らしていることはあまり知られていない。」
タロウの息子、タイガ。
未熟なウルトラの戦士が地球に流れ着く。
トライスクワッド。
タイガと共に主人公ヒロユキの体を借りる仲間。“力の賢者”タイタス、“風の覇者”フウマ。
何とタイタスの師匠はジョーニアス。
フウマはオーブ、ロッソ、ブルと生まれ故郷が同じ。
なかなかウルトラタレント揃いのチームワーク系シリーズ。
1体のウルトラマンがフォームチェンジするだけでなく、もう2体のウルトラマンがいる、、、騒がしい。
未熟者たちが賑やかにチームワークで乗り切り、地球の平和を守る、、、かと思いきや、そうは問屋が卸さない。
これまた地球で体を借りる主人公ヒロユキ。
彼もまた使命感に燃えまくるけど空回り系。最近のウルトラマンシリーズの定番系の主人公。
それがまた騒がしさを助長するが、タイガとはそういう意味で相性が良い。
タイタスとフウマがそれを客観的に分析したり、嗜めたり、たまにはでじゃっばったり。
なかなか良い未熟者チーム“トライスクワッド”。
そして、このシリーズでまた新たな象徴的なヒール役が登場、トレギア。
タイガの父、タロウとの因縁がある悪役トレギア。
ここ最近のシリーズでジャグラー、トレギア、なかなか印象的で邪悪で憎たらしいけど、まさに“好敵手”的なキャラが多い。
これまではそういう役回りは圧倒的にベリアルの専売特許だった。
最新の『トリガー』での、カルミラ、ダーゴン、ヒュドラムしかり、敵役もなかなか魅力的。
そのトレギアの次から次へやってくる邪魔に何とか抵抗しながら、成長していく“トライスクワッド”。
このシリーズは彼ら“トライスクワッド”やヒロユキだけだはなく、地球に住む宇宙人たちとの地球に息づく生活を描くのも印象的。
そのとある宇宙人との過去の出来事を抱える新山千春。彼女が結構活躍する。
根性とか気合いとか意外と人間臭さを押してくる彼女もこのシリーズを象徴してる。
ここ最近『オーブ』あたりからか、特撮技術がさらに進歩してる気がする。
CGも駆使して幅を広げ、本家の特撮技術も精巧さも、撮り方も、よりダイナミックに、より緻密に。
そんなとこからそういう感じで撮るのかとアクションシーンもワクワク。
トライスクワッドも、人間も、宇宙人も、みんなが未熟で、等身大で、賑やかに毎日を乗り越え、毎日のちょっとした幸せを掴もうとするシリーズ。