渡邉ホマレ

今際の国のアリスの渡邉ホマレのレビュー・感想・評価

今際の国のアリス(2020年製作のドラマ)
3.9
「これは〇〇だ」「〇〇!?」
邦画やドラマには、こういう鸚鵡返しの台詞が多いよね…。

漫画原作の実写邦画デスゲームものは、予算と尺が足りないから上手くいかない…そんな悩みをNetflixが解決☆したような、しっかりとしたバジェットと尺で綴られた意欲作。

まあ、フォーマットとしてはよくあるデスゲームものの域を出てはいないのだけど、そこに土屋太鳳らアクションのできる俳優達が出演する事で、躍動感と迫力のある映像として仕上げられている。

ぶっちゃけ、3DCGを駆使した「今際の国」の世界観よりも、こういったアクションと尺が、本作にとって重要なのではないか、とすら思えるのだ。

俳優陣は皆素晴らしいが、とにかく全部声に出す説明台詞が鼻につくのも確か。
いやあ…普通そんな台詞言います?みたいな台詞的台詞や、たとえば「これは、山だ」という台詞に対して「…山?」ととりあえず返す様な台詞が、兎に角多いのは、もはや邦画脚本の病理だ。

とはいえしっかり完結した人気漫画の実写化。しかも2シーズンでキッチリ完結する様なので、期待を込めて高評価したい。