Yuto

今際の国のアリスのYutoのレビュー・感想・評価

今際の国のアリス(2020年製作のドラマ)
2.8
Netflixオリジナル作品

突如として人が消えた東京の街を舞台に生き残りを懸けたデスゲームが繰り広げられるサバイバルアクション。



原作未読。
Netflixオリジナルドラマを観るのは『全裸監督』以来2作目。

うーん、何だろう……。
簡潔に言えば、ネトフリの資金力で優秀な製作陣が作り上げた凡作って感じ。とは言え、漫画原作の実写映画(ことにアクション系であれば)の殆どが駄作となるこの国ならば本作が高く評価されるのも理解できなくはないです。

Netflixオリジナルとだけあって映像作品としての完成度はかなり高かったです。少なくとも、そこらの邦画アクションよりはよほど見応えはあると思います。わりと高級感のある撮影や演出で、見ていて面白いシーンもたくさんありました。ハリウッド映画ほどではありませんが、3DCGのクオリティもTVシリーズであることを考慮すればなかなか良かったんじゃないかと思います。

しかしキャストの演技が全体的に悪かったです。エピソード1~8まで観ましたが、この役者のこの演技が良かったってシーンが一つも思い浮かばないです。

やたらとアニメっぽい演技をするキャラクターが多く、物語が後半になると更に顕著になります。いくら漫画原作だからと言って、実写で漫画やアニメ特有のクセのあるセリフ回しや立ち振舞いをしてしまうとそれは違和感でしかないです。
それだと「漫画の魅力」と「実写の魅力」を履き違えるそこらの邦画と同じであり、映像が良くできている分非常にもったいないです。

様々なキャラクターのバックグラウンドが描かれたりもしますが、これと言って興味深い人物もいなかったです。
刀を持ったキャラクターはまぁまぁかな。


ちょっと厳しい評価になってしまいましたが、別に嫌いってほどではないです。アクションシーンとかは普通に好きです(日テレの某ゾンビドラマに比べれば本作は何十倍も良くできています)。

ただ興味ない人に強くオススメするほど完成度の高い作品とは思わないです。


既にシーズン2の製作も決定しているようですが、それについては今のところは保留にしようかな。パワーアップしてそうなら観ます。
Yuto

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