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今際の国のアリスのipのレビュー・感想・評価

今際の国のアリス(2020年製作のドラマ)
2.0
知人に勧められて見たけど、最初からガキっぽすぎる世界観とシナリオについていけなくてしんどい。これにそっくりなマンガ作品、他にいくらでもあるし。小学生か中学生の頃にならドハマりしただろうなぁ。おっさんも当時はバトロワ世代だったもので。
とりあえず頑張って4話までは見たよ。ここでギブアップ。描写に無理がありすぎて。
・スタート時にひと悶着あって走り出したのが残り110分で、その後距離1000(単位は知らないが)のところまで来たら残り時間90分。ってことは、距離5000の補給地点の時点でもう残り時間は10分程度のはず。
・残り1時間からバイクを持って走って残り15分でバスに戻れるのはいいとして、その戻るまでと、ウサギ助けに行くまでにあの渋滞ゾーンをどうやって抜けたの?
・鉄扉をぶち破るほどの水が流れてきたら、少なくともウサイン・ボルトの数倍のスピードで長距離を走り続けないと逃げきれないはず。車でも厳しい。
・車で10分そこそこの距離ならバイクで戻っても燃料はそんなに減らないはず。押して戻らなくて良かったのでは。

ドラマ的にも3話の3人が主人公を生かすための心変わりが急すぎて心理の変化を描けているとは言いがたいし、自然な人間描写とも言えない。
そもそも命の危機と隣り合わせという切迫感がもう少しあるはずなんじゃないかなぁ。そういうのが、キャストたちの言動や表情から全然感じられない。

素晴らしいのは映像!
人のいない東京の街や、迫りくる炎や水のシーンなどのVFXを駆使しての映像もすごいが、それ以上にカット割り!
1話のトイレに入って別世界に変わるシーンが代表的。人のいなくなった渋谷駅前に出て、カメラ視点が上空に上がるまでがワンカット。これは加工技術ではなくセンスによるものだから、映像はやっぱり人が作るものなんだなと思わされる。
カメラ撮影・カメラワークの基礎・基本があってこそ高いテクノロジーが生かされる。テクノロジー頼みの映像作品と違うから、引き付けられる人がたくさんいるんだろうな。
作品自体には1.5か1.0にしようかと思ったが、クリエーターの腕に加点。
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