「この美しい島は神の恵みなのかしら」
シェットランド諸島。
英国スコットランド北東、大小約100の島からなる諸島。
警察署にもいる犬。
(エピソード2から変わる)
シェルティの愛称で有名な、コリーの小型犬、シェットランドシープドッグの原産地。
シープドッグ、牧羊犬の通り、羊毛が名産。
アン・クリーヴスによるCWA最優秀長編賞受賞『シェトランド』4部作の映像化作品。
「シェットランドでは
みんなつながっている」
「1つの大家族よ」
これぞイギリス、サスペンスドラマ。
サスペンスでありながら、同時に濃厚な人間ドラマ。
人間関係を掘り下げていく過程で、それぞれが抱えている過去があぶり出される。
ペレス役のダグラス・ヘンシュオールをはじめ、キャストをほとんど「スコットランド人」で固めている。
「お前は島を知り尽くしていて信頼も厚い」
そう言われるサンディ・ウィルソン。
演じるスティーブン・ロバートソンは、まさにシェトランド諸島ヴィドリン出身。
シェットランドのあちこちで見かける「国旗」。
イギリス国旗ユニオンジャックではない。
スコットランドの「国旗」、青地に白の十字のセント・アンドリュー・クロス旗。
イギリス人の前に、彼らはスコットランド人。
特にシェットランド人は自分達をスカンジナビア(北欧)人だと誇る。
「天気が良ければ
向こうにノルウェーが見える」
エピソード1では、その地理的歴史背景も、物語に食い込んでくる。
エピソード1で描かれる、「火祭り」のヴァイキングの仮装行列。
(火祭りについては、エピソード1のコメントに書き込んでおく)
主にノルウェーからのヴァイキングが諸島を襲撃し、土着した。
多くのスコットランド人は、ヴァイキングのルーツを持つ。
ドラマで使われる音楽も、伝統的なフィドル(ヴァイオリン)を使用した、もの哀しさが漂う。
その残響、ドラマの余韻が終わってもたなびく。
なぜか郷愁が掻き立てられる。
湿気と塩を含んだ冷たい風を、頬に感じる気がする。