感情移入の深度が深まるセカンドシーズン。
ただいま、シェットランド。
「シェットランドは北海に浮かぶ非日常的な島だと思われてる
とても平和だと」
「なぜか郷愁が掻き立てられる」
シーズン1のレビューで書いた。
今回オープニングテーマのフィドルの音色を聴いただけで、パブロフの犬のように、冷たく湿った風を感じる。
それほどの「中毒症」重症患者。
シーズン2は全3エピソード(放送は6回)で、ひとつの話。
それだけに、話も起伏があり、見応えがある。
「メインランド」スコットランド、グラスゴーに、舞台も拡大する。
警察署3人のプライベートにも、変化が描かれる。
「警部への警告だと男は言いました」
トッシュに、過酷な「事件」が襲いかかる。
彼女だけでなく、ペレス警部の気持ちを慮ると、言葉を失う。
シーズン1のブライアン・コックス。
今シーズンのキアラン・ハインズ。
イギリス俳優の重鎮が出演すると、
やはりドラマが引き締まり、格が上がるのを実感する。
期待と、中毒症に、充分応えるクオリティ。
特に今シーズンは、事件だけでなく、登場人物が描かれ、人間ドラマとしても堪能できた。
セカンドシーズンを見終えた瞬間に、禁断症状ならぬ、郷愁が募る。