竜平

ロキ シーズン2の竜平のレビュー・感想・評価

ロキ シーズン2(2023年製作のドラマ)
4.5
「マーベル・シネマティック・ユニバース」配信ドラマシリーズ第9弾、にして『ロキ』のシーズン2。「TVA(時間変異取締局)」での混乱から生じた新たな問題に我らがロキが奮闘する、その運命やいかに、という話。全6話。

シーズン1の流れからそのまま繋がる冒頭。そもそも前回が「シーズン2もお楽しみに!」的な終わり方だっただけに、そのワクワクを引き連れたまま、完全にスタートダッシュ成功な始まり方をしてくれる。で1話目から怒涛の、そしてまたしても摩訶不思議な展開の連続に魅了されること請け合い。シリーズ特有の時間や次元や空間を絡めたSF要素に加えて、フェーズ4からなる通称「マルチバース・サーガ」の本筋に直結していくようなストーリー、もう何が起こるかわからない、何が起きても不思議じゃない流れに毎週本当に楽しませてもらった、本当にありがとう、という感じ。

すっかり主役、というかヒーローの顔立ち・立ち振る舞いとなったトム・ヒドルストン扮する「ロキ」。シーズン1の後半からそうだったけど、この成長にも似た変化の様子は素晴らしいよなーなんて。またオーウェン・ウィルソン扮する「メビウス」、別次元のロキである「シルヴィ」やTVA内の人物たち「ラヴォーナ」「B-15」「ケイシー」、謎多きA.I「ミス・ミニッツ」などが再び登場。そして今回からジョナサン・メジャース、キー・ホイ・クァンなど魅力的な新キャストも参戦。今回メジャースが演じる「ヴィクター・タイムリー」はシーズン1では「在り続ける者(ヒー・フー・リメインズ)」としてゲストで、映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』では「征服者カーン」としてヴィランで登場してきた人物、謂わばカーンの変異体なんだけど、この何やら超クセ者カーンは今後サノスのようなメインヴィランになると言われてるだけにここに関わるストーリーというのがやっぱりワクワクを誘うし、今回のその入れ方も非常に興味深いところ。にしてもジョナサン・メジャース、めちゃくちゃ演技派だしMCUでの存在感もようやく出てきたし、今プライベートでは裁判でゴタついてるけど、ぜひともそのまま続投してほしいよねーなんて。おっと話が脱線した。

とにかく「どうなっちゃうの!」のワクワクとハラハラドキドキのまま失速することなく最終回までいってくれるのが非常に良き。4、5話あたりの終わり方なんてね、もう続き早く!来週早く!って感じだった。要所要所でロキの内面に触れるような場面が出てくるのも見もので、このシーズン2でロキというキャラの深みがより一層出た気がする。何度も言うけど、もうすっかりヒーロー、ヴィランでクセ者で嫌われ者だった彼はどこへやら。今後どのような形で彼が本筋へと戻ってくるのか、もしかしたらシーズン3もあるのか、今のところ全くもってわからないわけだけどすでにワクワクが止まらない。シーズン1のレビューでも書いたけど、映画のほうの大事な場面とかで登場してきたら俺たぶん泣いちゃうな〜、いや絶対泣くな〜、震えるほど楽しみだな〜。

配信ドラマ次回作は『エコー』。んー個人的な気持ちとしてはそこらへんよりもそろそろマルチバースに関わる作品に集中してくれーってなところ。まぁ、もちろん見るんだけども。
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