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ワンダヴィジョンのhonobonのレビュー・感想・評価

ワンダヴィジョン(2021年製作のドラマ)
4.5
もとからマーベル作品をMCUとして追いかけようとしていない人間として、この作品を一話目から待ち遠しくしていなかったので、イッキ見組。

結論として、6話以降はイッキ見してもいいかもしれないが、3話以降のイッキ見は見終わって後悔する。しかし、これは1日1話を楽しみにするものだ。というほど、次のエピソードを楽しみにするものだった。

マーベルなのにシットコム……なの?と型破りに対する期待が初回から跳ね上がって、その跳ね上がった期待が違和感を持った瞬間を解き明かしたときにまた跳ね上がる。というくらいに、前半は倍々ゲームで進行する。これは本当に危険。

シットコム最終盤の雰囲気がアンバランスな感じで笑ってしまったけれど、展開上響いてくる。本当に時代の移り変わりの妙がうまい。

だからといって、この先に繋げる準備として十二分に役割を果たしている。複数の作品をユニバースとしてまとめ上げるプロフェッショナルだからこその構成力に関していえば勝る存在は、現状知りうる中で知らない。

テレビ創世記から近代のシットコムはどういうものを想像するか。というものがアメリカの象徴なんだろう。
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