人を好きになるって暴力。波瑠を凝視しながら桜井ユキが言い放った。その暴力で誰もが傷を負っている。かすり傷で終わった事を悔いることもあれば、深い傷を見つめ立ち直れない人もいるだろう。この二人の傷は深そうだ。勇気のない私には、かすり傷しかない。だから、深い傷の直し方がよく分からない。二人に助言する資格は私にはないようだ。当たり前だけど。
桜井ユキから目が離せない。元婚約者に「マオ」と呼び捨てにされ、ハァ〜ッ？となった厳しい眼差し。「弟とは・・・」「有り得ないから」と毅然とした彼女は、その回の全てを持って行った。「だから私は推しました」のコミカルな演技から一転、こんな難しい役にも魅了されてしまった。映画「マチネの終わりに」では、グサグサくる悪女を演じているらしい。観なくては！
