これで佐藤浩市のファンになった、それほどこのドラマは凄い！
見出しを決める時の葛藤、雑観を巡る上司や部下との折衝、居酒屋での論争等、圧倒的な熱量で息が詰まりました。
遺族が新聞社に来る件りはあまりにリアルで私の胸を掴まれました。
「俺は新聞を作りたいんだ」の台詞には胸を打つし、命の重さを理解して謝る女子大生に「また書けばいい」と諭す大人な対応等、脚本だけではない役者さん達の熱量が凄く圧倒されました！
家族の関係も短いながら濃厚で、父親と子供の関係はどこにでもありそうな苦悩を感じさせます。
狭い報道部を、天井を見せたり天井から横移動したりと工夫してギュッと凝縮した空間作りや、灰皿に溜まる吸殻や輪転機の効果音のタイミングで焦燥感を煽る等、演出も巧く一気見してしまいました。
命とは？それを報道する記者とは？事実と真実とは？その意味・意義とは？
役者さん達も適役ばかりで存在感が出過ぎず、原作も良いですが上手くまとめた脚本とセンスある演出で見事なドラマに仕上がってます。
最後に、この事故で亡くなられた方々にご冥福を祈ります。
