ヨダセアSeaYoda

ユーフォリア/EUPHORIA シーズン1のヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

4.2
操作ミスで削除してしまったので再投稿

"禁句だろうけど、クスリって最高"

"私たちが自信に溢れた最悪のビッチだって思い知らせてやろう"

【OUTLINE】
 自分の人生やアイデンティティ、周りの視線が気になってばかりの高校生という時期。
 ドラッグ、アルコール、暴力、LGBTQ、体系の問題、権力の暴走、性被害、SNS、毒親…若者を取り巻く様々な問題を、ドラマならではの丁寧で入り組んだ展開で描く。


【感想】
 A24が絡んでいるだけあり、危うい青春やトリップ映像といった十八番な描き方がキレッキレのドラマシリーズだった。

 自分に問題があるとは知りつつ、自分を変えたいとも思わない、一般的に "社会不適合" とみなされてしまうであろうヤク中の女子高生を演じたゼンデイヤが流石の演技力。

 そんな彼女と親しくなるトランスジェンダーの女の子。新たなアイデンティティに目覚めて行くぽっちゃり女子。権力者の父の高圧的な教育でねじ曲がってしまっているアメフト男子とイケイケに見えて思い悩んでいるチアリーダーの彼女。誰かと恋していないと自分に価値を見出せない女子。

 一部日本ではあまりない部分もあれど、多感なティーンにありがちな悩みや問題が赤裸々なモノローグと共にスタイリッシュに取り上げられた濃厚なドラマだった。

 傲慢に腕力や権力で組み伏せてくる男性がいかに胸糞悪くタチ悪く、恐ろしいものなのかもよく実感した。同じ男性として恥ずかしい。

 人のアイデンティティを潰してくる人間に負けずに生きていこうという気持ちも力強くていいと思うし、"一般的な価値観とやらを押し付けるなクソが!" というルーの思考も振り切っていて好きだった。

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観た回数:1周
直近の鑑賞:U-NEXT(2021年6〜7月)
ヨダセアSeaYoda

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