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仮面ライダーゼロワンのオジサンのレビュー・感想・評価

仮面ライダーゼロワン(2019年製作のドラマ)
2.0
全話試聴しておらず、これからもする予定はありませんが、その理由として令和という新しい元号になってやっていることが平成ライダーの延長線上でしかなかったことが凄く残念であったためです。

第1話はそれこそドラマ部分として人工知能というものを取り入れたり、肝心のアクションシーンではこれがテレビのしかも東映の仮面ライダーのクオリティなのか?と素直に思わされましたし、

主人公の仮面ライダーゼロワンのデザインもスタイリッシュでいてなおかつメインカラーを黄色としていることで真新しささえ感じさせる素晴らしい出来映えだったと初見で思いました。

そして期待値を上げて試聴を続けて、結局第1クールすら試聴することはありませんでした。
その一番の理由として挙げられるのは仮面ライダーバルカンとの誤解からの対立構造が昨今の仮面ライダーでは物凄く既視感ありまくりだったためですね。

たとえばこの構図はドラマの主軸に近いところに絶対来てしまいます。

そうすると対立からの和解という分かりきった展開の下積みすらも楽しめるコアなファンというか、もはやそれを伝統芸能だと思えるのなら楽しめるのでしょうが、
仮面ライダーゼロワンという名称からして新しい仮面ライダーの創造へ挑戦したのかなと思わなくもないこの作品、
そして平成ライダーの立役者方との製作陣の世代交代がちゃんとできているのか?
そこに関して甚だ疑問符しか浮かばないです。

仮面ライダーというのは昭和の時代にこんなヘンテコな子供向け番組なんてやってられるかと思いながら、それでも仕事人として手を抜いて製作陣は世に送り出していた作品ではありません。
その上で、今の東映の製作陣はまず間違いなく仮面ライダーが大好きでその業界の門を叩いたのでしょう。

そこで仕事に対する大きな気持ちの違いが、作品への姿勢や拘りや何から何までがあると思います。

シリーズの玩具展開を含めた新しいフォーマットを築き上げたのは素直に凄いことだと思いますが、この作品だけに関していえば試行錯誤した上で製作されたのかな?
なんだかテンプレ化した要素を安牌的に詰め込んでいやしないかな?

そこら辺のことを考えてしまい、私は仮面ライダーゼロワンは序盤も序盤で途中切りしてしまいました。
この作品が好きな方には申し訳ないです。

コロナ禍での製作は大変だったでしょうし、本心では凡作という意味を込めて星3を贈りたいのですが、そんなものは作品の評価とはまた別のところにあると思うので、仮面ライダーゼロワンに対しては残念な気持ちがやはりあってそれがどうしても気になってしまい星2とします。
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