ある無差別殺人事件を軸に、被害者家族・加害者家族・弁護士・精神科の医師・メディアと様々な角度から各々の「悪」への関わり方や、問題点を炙り出す社会派台湾ドラマ。
一つ一つの出来事が連鎖して枝が伸びるように周囲に影響を与えていく。俳優たちの迫真の演技の素晴らしさもあり、とてもリアルで引き込まれた。
色々な問題提起が出てくるけど、特に精神疾患を抱える人を罪に問えるか？家族・周囲は彼らをどう受けとめるべきか？彼らを取り巻く社会のあり方は正しいか？というテーマの難しさ...
正直多くの人が目を背けたい、出来れば考えたくないと思う内容ばかりではないかと思う。ここまで踏み込んだ作品はなかなかないだろう。硬派な内容で、ちょっとした笑い所さえ皆無だけど間違いなく傑作だし、多くの人に観て欲しいと心から感じたドラマだった。
非常に見応えある作品だ。
