真面目に馬鹿馬鹿しい。これが昭和の男たちの挽歌!という感じ。
妻に逃げられた未練タラタラ不器用おじさんを高倉健さんが健さんにしか許されない不器用おじさん全開で演じるのが最高。
とにかく会話が面白すぎる。男として、男なら、男だから、男だったら。もう男男男!男祭り!
全員が妙なテンションでエキセントリックな行動と発言を繰り返し、最終的には美談の様に締め括るかなりの力技。しかし、この時代にはこの時代なりの変革、変容があったわけで、現代に通じる多様さのようなものがある。
山田太一さんの追悼番組として放送されましたが、脚本の素晴らしさは流石、目が離せませんでした。演者も鬼籍に入られた方々が多数。俳優たちの名演も含め価値ある作品であり、こうして観ることが出来たのはありがたいの一言です。