ルーク大佐

ザ・スパイ -エリ・コーエン-のルーク大佐のレビュー・感想・評価

4.2
前々からマイリストに入れっぱなしになっていたが、最近ドラマ『ファウダシリーズ』を一気見したのにあわせ、見始めた。

これはエスピオナージ系事実ベースのドラマとして傑作だ。
スパイの手法は現代とちがってアナログだが、基本はいかに対象者の信頼を勝ち得るか、現地で知名度のある協力者と太いパイスをつくれるかでしょう。

実在のスパイはとにかく人ったらし。私生活とスパイの二重生活を難なくこなしているのだが、しだいにイスラエル当局の期待にこたえるため、傍目からみたらむちゃくちゃな秘密工作を自主的に進める。

このあたりの緊迫感はなかなかのもので、主人公がある種の〝スパイ・ハイ状態〟にあることをじっくりと描写する。

撮影、編集のテクニカルな部分では、2画面分割やモノクロとカラーの使い分けが上手だった。オンオフによって映像色が切り替わる。地味だがシャレている。見終わった後にWikiで確認するとちょっと切なくなっちゃったなぁー。
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