とれもろ

青天を衝けのとれもろのレビュー・感想・評価

青天を衝け(2021年製作のドラマ)
1.0
何を描きたいのかがよくわからない。経済を掘り下げるでもなく、政治史も中途半端。キャラクターが立っていないので、歴史ドラマ以前にドラマとしての魅力に欠ける。

今回草彅剛演じる徳川慶喜が一つのポイントだと思うのだが、八重の桜を見るとわかるように、非常に評価の難しい人物です。慶喜の行動により、幕府側であるはずの会津は会津戦争でも、明治以後も非常に苦しみます。
もちろん慶喜側の言い分もあるとは思うのですが、今作ではかなり美化されており、実に安直な脚本だと感じました(西郷どんでは密かにフランスに国を売る売国奴としてこれまた安直な悪役の位置付けであった)。

吉沢亮くんは朝ドラでは繊細で薄幸な役がハマっていたが、今回あまり向いていない役だったのでは?なんかぐるぐるするとかムベムベするとか、落ち着きがなく知性を感じない役柄だった。
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