しゅん

おやすみ、また向こう岸でのしゅんのレビュー・感想・評価

おやすみ、また向こう岸で(2019年製作のドラマ)
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おぉ、『あみこ』とも『魚座どうし』とも全然違う。テレビドラマであることを考慮した撮影とカット編集なのだろうと想像するけど、ドラマとしてみても映画としても違和感ないところに落とし込んでいる。三浦透子が古川琴音に部屋の説明する時の廊下を細長く映す画角、タバコを吸う屋上のロングショット、光の乗った湖と人物を斜め上からとらえる画面。速いカット割りの中でもひとつひとつに存在感がある。最後の怒涛の展開が密かに繋いだ手に着地する演出と脚本も巧い。24分にセックスへの違和感、同性愛、別れの困難、殺意をすべて詰め込む強引さがむしろ快楽になっていて、やっぱり山中瑶子すごいなと感じてうれしくなった。
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