ばきちゃん

レディ・ジョーカーのばきちゃんのレビュー・感想・評価

レディ・ジョーカー(2013年製作のドラマ)
3.3
冒頭で、部落差別が出てきた時は、今時?この人権侵害を現代の人がどれほど認識してるだろ?古い、と感じたけど、見ていくにつれて、この伏線が強烈に波及していくことに、妙に納得した。この社会、会社の中では、デリケートな触れられたくない問題として、脈々と暗い流れが横たわってるのかと、想像できたからだ。株のシテ戦、政治家、総会屋、企業の暗い部分が結びついて、犯人グループが予想もしない程に、大きな事件になっていく展開が、高村薫お見事!と思った。警察、検察、マスコミ、それぞれの思惑が絡んで、緊張感のある場面がずっと続いて面白かった。結末にも、失望はなく見終わることができた。上川隆也は信念の刑事がよく似合う。柴田恭兵もやはり善の側の役者だと思った。
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